眠くて頭がぐるぐる

今日は原宿まで散髪に行った。なぜか昨晩ほとんど寝れなくて半分徹夜ですよ。どうしたもんか。電車の中でも眠気が襲ってこなくて村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」をちびちびと読む。「長いお別れ」を学生時代に読んだ時は、マーロウの科白がどうにも気障(まさにハヤカワミステリ文庫的!)で苦痛を感じながら最後まで読み通したのがかすかな記憶にある。その辺りはさすが村上氏があえて新訳で出すだけあってより自然、というか今の日本語に移し変えられていて、巧みな文章さばきを堪能できる。「羊をめぐる冒険」の言葉遣いとの親和性を楽しむこともできたりするのもファンにとっても嬉し。高橋源一郎が両作品を比べて村上さんが、チャンドラーの言葉をいかに自分のものとし見事に「まねている」かを書いていたのは「一億三千万人のための小説教室」だったよな。高橋源ちゃんの小説論を読むことはいつも至福の読書体験を与えてくれるよなあ。小説は疲れちゃうんだけどね。

そんで帰宅してなんとなくNMEのサイトを見ていたら、Reviewで誉められてたアルバムがあったのでYoutubeで視聴などしてみる。Bonnie "Prince" Billyなるおとこ。所属レーベルはなんとDrag City! Pavementが初期作品を出してたとこ。ただサイト見ると1st AlbumとかはMatadorだね。MatadorってSuperchunkとかもそうだっけか。よく覚えてないや。いずれにせよこのBonnieさん、Neil Youngが酔っ払ってJ Mascisと話しているうちにSebadohのLouもそこに加わってきて皆でマリファナ吸いながらカントリー音楽作っちゃいました的な酩酊感がそこかしこに漂っていて今のわたくしのささくれ立ち感を見事に中和してくれそうな感じだったのでほんと久々にItunesで衝動買いしちゃいましたよNew Album。タイトルからして奮ってまして「Beware Your Only Friend」とか「You Don't Love Me」とか「Without Work, You Have Nothing」とか全部書き出したいくらいほんとLo-Fiっす。Drag Cityのサイトのバンドリスト見てたらDamon and NaomiとかRoyal Trax, Shellacとかの名前見つけてなんかほくそ笑む。いやーダメ人間ぞろいですなあ。Shellacは違うけど。っつうかアルビニ先生はかっこいいすねー。なんすかこの切れ味。あーなんか文章が白痴化していくや。