何だかすごいロックたち

告白

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前回からすっかりご無沙汰の更新。なんか長い3ヶ月だったなあ。で、チャットモンチー。佇まいから音まで含めてその総体を愛せるバンドってほんと邦楽にしかいなくなったな。自分の存在をかけて何かを愛でることができる学生時代に知りあっていたら、間違いなく一日中この音を聴き続けていただろう。ロックの素晴らしさの一つは、人が必ず抱えているけれどうまく表現できない「心の震え」みたいなものを描き出すことにあると思うけれど、チャットモンチーはその点ほんと見事。聴いていると激しく揺さぶられる。特に今作はどこか遠いところ、まだ手の届かないどこか、まで音の射程が伸びていて、現実を描き出すだけでは突き当たる限界を越えていく可能性を感じさせてくれる。

タワレコで買ったときに横にあったRockin on Japanのインタビューをさらっと読んだけど、今作は同世代にも聴いてもらえる音にしたかったとあった。彼女達は82年か83年生まれ。わたくし同世代ではないですが(笑)、確かに前作に比べるとぐっと幅広い世代に訴える作品になっていると思う。彼女達のパブリックイメージになんとなくある子供っぽさは完全に払拭されている。それもいい意味で。

RADWIMPSの新作も買ったんですけど、これもまた見事な「揺さぶり」感。社会人として平静を保つ上ではあまり音楽や本に揺さぶられるのは好ましくなかったりするんですが、今日みたいな3連休の中日は思いっきり没入してみるのも良き事かと。いやーしかしRADWIMPSとか世間じゃそんなに騒がれてないけど、こんなに凄いバンドが普通に存在しているんだから日本の音楽シーンは健全だと思いますですよ。このバンドも思春期のころ出会ってたら毎日おれ大騒ぎだな。友人にその凄さを滔々と一晩中語れる自信あるよ。

追記:ネットサーフィンしてたらORICONのチャートがあって、RADWIMPSの新作1週目で21万枚だった。わおう。すごいね、なんか俺が知らないだけで彼らは凄い人気なのだね。

アルトコロニーの定理

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