半蔵門の本屋で、光文社の新文庫シリーズ「古典新訳文庫」が特集されていた。小田中さんのブログでこの文庫シリーズが
紹介されており興味を持っていたので、ちょうどいいタイミング。初回配本から物色して、最終的に
ケストナーに決定。
ケストナーは、
高橋源一郎の「一億三千万人のための小説教室」
ISBN:4004307864ていたのが印象に残っており、一度読んでみたかったので。ただ、旧訳を読んだことがなく、このシリーズの特徴である、「読みにくい旧訳を馴染み易い訳文で新装」というのを劇的には味わえないのだけれど。。。ただ、こういう過去の名作を自然な訳で、というコンセプトは地味ながら好ましい。小田中さんが指摘しているように、既に
プロジェクト杉田玄白、という偉大な業績があるわけだけれど、こうしてきちんと装丁された文庫で読むのはやはりなかなかの悦楽。カバーデザイン、フォントともシンプルながら洗練されているし、本好きとしては応援したくなる企画。次は「
カラマーゾフの兄弟」に挑戦しようかと思う。