天児慧 「中国の歴史 巨龍の胎動」を再び

中途半端な所で止まっていた「中国の歴史」を改めて読み始める。1949年の中華人民共和国成立後、国内に依然残る反共産党勢力を一掃するため、党中央の指示により反革命鎮圧運動が起こされる。この本によると、「反革命分子129万人を逮捕、123万人を拘束し、71万人を処刑し、武装勢力240万人を壊滅させた」とある。抗日戦争、国共内戦を制しながら、依然中国全土の安定的な支配に至らない状況だったとはいえ、壮絶な数の犠牲者だ。この反革命鎮圧についてもう少し詳しく知りたいと思い、検索をかけてみたが、なかなか詳細な情報が見つからない。「中共の卑劣な歴史を糾弾する」みたいなサイトばかりで客観的な視点でまとめられたものが無い。この反革命鎮圧を含めて、中国における思想闘争を纏めた本でも探すことにしよう。何かいい本を知っている方がいたら教えて下さい。


色々中国共産党関連で調べてみると、このサイトなんか文革時のポスターが集められていて興味深い。文革に対して特に深い背景知識を持っているわけではないが、赤の使い方と確信に満ちた毛沢東の顔にくらくらとする。ここも、大衆を引きずりこむプロパガンダについて纏められていて参考になる。20世紀とは、様々な主義や思想が大々的に大衆を動員し、その相違を巡って数え切れない程多くの人々が殺しあった時代だった。その事実を改めて学ぶ必要があるなと思う。