大塚英志 物語の体操
物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)
- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 文庫
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一体、小説で何を書いたらいいのか。
答えは単純です。
<おはなし>です。
<おはなし>が作れないから小説が書けないのです。あるいは途中でどう書き進めていいかわからなくなってしまうのです。
ここで文学の専門家の人たちから、いや、小説と物語は異なるもので一緒にしてはいけない、そもそも物語を否定したり解体したりしていくのが文学だ、といった類の恫喝が予想されます。しかし小説家志願者はそんなことにひるんではいけません。
大塚英志 「物語の体操」 P14-15
今までの僕はここに大塚特有の諧謔精神も読み取っていただろう。でも、今の僕は本気でこの彼の言葉を信じようと思う。純粋な技術として「物語」の作り方を学び、そこに「私」が宿るのか「キャラクター」が宿るのかとにかく旅してみようと思う。