フォッグ・オブ・ウォー

前日に引き続き戦争関連。マクナマラの独白中心に作られたドキュメンタリー。太平洋戦争、フォード時代、キューバ危機、ヴェトナム戦争、と20世紀を語る上で外せない重要な局面の真っ只中にいた男の回顧。ルメイの残虐性、カストロとの緊迫した会話、そしてヴェトナムでの誤算。恐ろしく明晰な知性と確固たる自信、それが否定され、打ち砕かれたときの動揺。淀みなく語られる歴史的事象の背景と、そこでの彼の迷いや困惑も素直に語られた貴重なフィルム。