残念なはてなブックマーク

Twitter引き続きはまり中。一番面白いのは先日も書いたが、海外メディアや英語ブログなどの情報を簡単に得られること。今までもDiggなどで海外Blogの情報を集めようとはしていたが、英語を読みきる粘り強さがどうもなくてなかなか効率的には情報が集められなかった。

一方TwitterBBC, The Economist, WSJ, NYTといったニュース系。NME, Rolling Stoneなどの音楽系。そしてTwitter検索をかけると欲しいテーマの英語情報がどんどん入ってくる。見出しを見るだけでも雰囲気がわかるのが嬉しい。TweetMemeというDiggはてなブックマークのようなサイトもあり、これも便利。

で、こうしてTwitterを使い始めるとはてなブックマークとか見てるのが悲しくなってくる。そこでホットとされるのは、ライフハック、モテ&非モテ、アニメ、ゲーム、お笑い、などなど。最近は特に2chのまとめスレみたいなのも増えてきたので、政治、経済とかも無知丸出しの極端な意見(例えば嫌韓)ばかりブックマークされる。少しまともなのでも、池田信夫ブログや金融日記など、いい点をついているのにどうしても極端な思い込みや、特定の事例の過度の一般化などが多くてなんだかなあという感じ。あと、自分の社会人感覚を信じると、就職して数年しても、モテるモテないとか、コミュニケーションをどうしたらうまくできるとか言ってる人がそんなに多いとは思えず、はてなブックマークって実際頻繁に使っているユーザーってすごく少ないのでは。具体的な数字とかは分からないけど。

梅田氏の「日本のネットは残念」発言後、ものすごい炎上があり彼はすっかり沈黙してしまった。しかし、こうしてTwitterを使い始めるとあの発言の気持ちが分かってくる。英語で発信される情報の厚みは既にすごいものがある。政治、経済、ビジネス、といった領域で自分が仕事をしていく上で参考になる情報がざくざくある。上記したように、今までは自分の情報収集の仕方、英語力、限られた時間、などの制約があってその凄みを体感できなかったのだけど、Twitterを入り口にしてみて初めてその辺がよく分かった。米国では既に新聞などの大手メディアは業績を悪化させ沈み始めているが、このソーシャルメディアで提供される情報の量および質、その深さを持ってすれば、新しいメディアが立ち上がってくるだろうと思わせるところがある。

それに比べて残念ながら日本は幾つかの良質なブログ(isologueなど)は存在するものの、ソーシャルメディアが新たなメディアとして機能することはまだ期待しにくい。だから、池田信夫氏を中心にして立ち上げた「アゴラ」なんかは貴重な試みだとは思う。ただ、池田氏自身がやや極端な意見の持ち主であることだったり、ライブドアのトップページは結局芸能やゴシップが中心の旧来のオヤジ系週刊誌系ニュースが多く、そこに埋もれてしまっているのが惜しい。高級紙というのが存在せず、ゴシップ紙(夕刊フジなど)がつい最近までやたら読まれていた日本らしい光景といえばそれまでだが、なんだかもったいないと思ってしまう。

ちなみにTwitterで英語記事のRTや英語でのつぶやきをすると、フォロワーが一気に増える。当分は日本語、英語両方でつぶやいてみて、どうなるか実験しようと思っている。