父の区切りを祝って

今日は奥さんと早稲田大学TOEICを受けに行った。結構快心のできかも。自己最高だったらよいなあ。そのあと本日のメインイベント、父の定年祝いに、4月に結婚した姉の家に向かった。久々に家族が集い、姉の料理もおいしく、非常に平和でしかも自然、なんというか幸福であった。

年祝いのプレゼントは、まず本人所望のゴルフウェア用ベルト、そして「帝国ホテル一泊+ディナー贈呈」。父、母とも本当に嬉しそうにしていた。なかなか外出や旅行をしない二人なので、喜んでもらえてよかった。「子供からプレゼントされるようになったかー」、昭和15年生まれの闘うサラリーマンは、ぼくらにそう言って破顔一笑

定年後も日々野菜を育て、ゴルフをし、ヨガもやりたいと語る根っからの働き者。高校時代は「サラリーマン」という記号性に忠実な父に反発したものだが、それがただのガキの浅はかな考えだったことが今良く分かる。一人一人の人生は、それ自体固有でかけがえのない、交換不可能なものであるのだと改めて思う。日々の人生をこつこつと積み重ねることを「保守」だと唾棄する思考が僕にはあったけれど、そういった考えが如何に幼稚かは、日々働くことの大変さ、そして充実感を知った今はよくわかる。

と、幸福感と感慨を同時に味わったなかなか良い夜だった。