感傷的に

今日は仕事捗らずえらく停滞。おれ仕事に向いてないね。

仕事を早々に切り上げて、香港の現地法人社長の帰国祝い。西新宿の「花」にて。Hot Pepperで載ってたのをU課長が厳選。落ち着いた雰囲気でなかなかよろし。
入社以来4年間、40代以上に囲まれ続けたが、やはり少し疲れたな。本音を出しても響かんし、まあそろそろ環境を変えたいなと。

今日の話の中で、大学時代の話題が。自分が精神的に危なっかしてく、ふらふらしてたことを久々に思い出した。社会人になって、それなりに慣れて、その頃の感覚は最近消えていた。

イラクで殺害された彼を、なんて無防備な、とあきれてみせたりしたけれど、自分も不安定だったではないか。勿論彼がどんな思いを抱えてイラクに行ったのかは分かる術はないのだが。

アメリカに留学していた時、現地での生活にほとほと疲れて、学校が休みに入ったとき宛てもなくシカゴに行った。ターミナル駅で深夜まで一人で時間を潰していたら、駅が閉まると言われて、仕方なくタクシーに乗り込んだ。駅の中に張り紙のあった安ホテルの名を告げる。到着してみると、そこは黒人達がたむろする危険な香りのする一角にあって、タクシーの運転手も、「やめたほうがいい、身ぐるみはがされるぞ」と警告した。どうでもいい気分だったぼくは、その忠告も聞かずホテルに入り部屋に通された。ホテルは黒人ばかりで、勿論東洋人の旅行者なんていない。ベットの上を、むかでが何匹も走り回っている。寝ることなんか出来ずに、椅子に座り、小さな丸テーブルの上に突っ伏す。突然、ドアを激しくノックする音。これで終わりだ、とひどく怯えた。ドアノブを廻す音。運良く、鍵を閉めていた。突然の来訪者はあきらめて去っていった。どんな男だったのだろう。何の目的があったのか。とにかくひどい恐怖に襲われながら、いつの間にか寝ていた。朝逃げるようにホテルを出て、スラム街の雰囲気にぴりぴりしながらシカゴの中心地まで逃げ込んで、タクシーをつかまえ、まともなホテルにようやく辿り着いた。疲れ切った体をベットに投げ出してただ眠る。臆病な僕は前日のことを思い出し、何度も震えた。

結婚関連の話題。ミシガンで勉強中の親友、仙台で記者をしている子、と連絡がとれて二人とも結婚式に来てくれそう。特に、ミシガンから帰国してでも、といってくれたことに感動。僕が人生において最も尊敬する人物である彼が来ることは何より喜ばしいことだ。

こうして毎日日記を書いていると、自分の気持ちが、例えば大学の頃の思いと繋がり始めてくる。文章が、過去の自分をどんどん手元に手繰り寄せてくれるのだ。なんと得難い経験だろうか。恥ずかしくてなかなか自分でも認められなかったけれど、こうして文章を書くことがぼくは何よりも好きなのだ。面白いのは、こうしてネットに公開する形の方が自分の気持ちを素直な形で表せること。誰にも知られずに、ただ文章を書いているほうが、自分に嘘をつき続けているような気になる。なぜだろうか。