牛さんを捕まえる人たち

おっとまたしても間が空いてしまった。ただの日記とするのに我慢できずに、色々ネタを考えるんだけど、そうすると更新するのが億劫に。人はこれをダブルバインドと呼ぶであろう。

先週はHerald Tribuneで、インドのCow Catcherこと「牛さん捕まえ人」の話とか、ポールソン財務長官のインタビューとか面白い記事があって書こうと思ったんだけど、時間がなかった。特に牛さんの方は面白かった。インドはヒンドゥー教がメイン宗教だけで、牛は神聖な動物の扱いになっている。でも、街中にあんまり牛さんがあふれ出して交通渋滞やら問題を引き起こし、はてはバイクに乗ってた人が牛を避けたらそのまま死亡事故。ってことで、(たしかデリーだったかな)裁判官が牛を街から片付けるべし、ってのを市側に命令したらしい。

そこで登場するのが「牛さん捕まえ人」。ただ、彼らも苦労が絶えない。牛さんを殺すわけにはいかないし、その捕まえ方は(これは写真を見て欲しいのだが。ちょっと笑っちゃうのだ。)縄を角にひっかけるという古典的な方式。ということで、牛が騒ぐわ暴れるわの大騒ぎ。しかも、ヒンドゥー教過激派からは忌み嫌われ、暴行を受ける始末。

でも、「牛さん捕まえ人」のひとりは語る。「僕はこの仕事に誇りをもってるよ。大切な牛たちを街の喧騒から救い出す尊い仕事さ!」って感じで、ちょっと感動的。僕は朝から泣いてしまった(うそ)

細かい数字は忘れたけど、ここ何年で数千という牛を街中から、牛集積所みたいなとこに運び込んだらしい。それでもまだ数千〜1万オーダーでいるらしいけど。

で、面白いのはこの「集積所」みたいなところから、酪農業者が牛をかっぱらったりして問題になっているらしい。かっぱらないまでも、安く市場に流せーみたいなこと言ってるらしく、すったもんだしてるようだ。なんかインド人がもめてたりすると際限なさそうで想像するだに恐ろしいやら、いやおかしいやら。

うーん面白い記事だった。しかもなぜか1面の記事だったんだよね。金融危機ばっかで編集者も疲れたのだろうか。Heraldはこういう感じで、金融危機から国際政治、文化まで一通り押さえてて面白い。もっと英語読むのはやければなー。