キル・ビル&トニー滝谷
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/04/16
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 48回
- この商品を含むブログ (437件) を見る
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2005/09/22
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 92回
- この商品を含むブログ (295件) を見る
トニー滝谷は静謐な映画。丘の上から街下を見下ろした構図が数度使われ、登場人物がこちら側に向かって歩いてきたり、遠くの街並みが映し出されるシーンが印象的。あと、挟み込まれる雲や緑といった景色のワンショットが、写真を続けて並べて構成されたかのような印象を与えて美しい。また、イッセー尾形と宮沢りえの抑えの聞いた演技は清潔でいいと思う。ただ、村上春樹の原作に比べるとトーンがやや暗すぎるきらいが。トニー滝谷の孤独感は確かに痛ましいものだけれど、それが少し強調されるすぎているような気がする。とはいえ、小説の映画化、という困難を丁寧な作りで乗り越えている佳作であることは確かかと。